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超光速と96%のダーク宇宙~人と生命のルネッサンス~ 2011年9月
浅 野 良 裕
先日、光よりも速いニュートリノ・素粒子が観測されたとの発表がありました。これが事実なら、これまで正しいと考えられていた相対性理論の枠組みが崩れ、また時間が過去にさかのぼることからタイムマシンの可能性まで考えられると、波紋は広まっています。またこの10年程の間に宇宙論は大きく変わってきました。これまで我々が知っていた物質や銀河等は、宇宙のわずか4%に過ぎず、その他の96%は未知の世界であることが分かってきました。このうち23%はダークマター暗黒物質、73%はダークエネルギー暗黒エネルギーと言われています。この96%という数字は、他の未知の世界でも言われている数字です。脳で使われていないのが96%、DNAで未使用の部分が96%と、なぜだか未知の部分が96%程度という共通項があります。DNAでは最近話題の長寿遺伝子の発動が、食事の量で決まったりとかで話題になってもいます。我々個人個人にとっても、自分自身や仕事、企業や社会のことを、どれだけを知っているかといえば、実際には数%程度にしか過ぎないかもしれません。自分自身の身体や心、生活、そして自分の仕事が顧客や関係者、社会に対してどのような意味を持っているか等。経済や文化、意識の状態を含めて、本当はほとんど分かっていないのかもしれません。ルネッサンスの時期、それまでの中世のキリスト教支配の時代は暗黒時代と言われ、迷信や狭い教義という固定観念に埋没し、捉われていました。今またこれまでの我々の科学や文明は、ほんの僅かの領域しか知らず、96%が光が当たらない暗黒の世界だということが認識されてきており、科学や社会システム自体未熟で、この意味では当時と同じ状況かもしれません。天動説が地動説に変わってきた状況と同じように、今また新しい世界観、宇宙観、新しい世界が誕生しようとしています。ルネッサンスの世界観は、それに続く市民革命や産業革命を通して、新しい近代的な世界を建設しました。今回のルネッサンスは現在の経済危機や環境異変から観ても、政治経済の動きと同時並行的に進展していくかもしれません。個人個人の仕事や生活にとっても、その価値観や方法、知識、技能を含めて大きな変革になることと思われます。仕事に関してはこれまでも五次元的仕事術等でお話してきましたが、仕事に対するイメージ、目的、方法等が根本的に変わるかもしれません。時空の認識が変わるとしたら、過去や未来、現在の構造システム全体が見渡せることでしょう。しかしこれはこれまでの仕事の常識・技能、PDCAサイクル管理や、優先順位、時間管理、情報管理等の技能そのものが無意味になるわけではありません。それらは新たな視界の中で、新しい位置づけを担っていくものと考えられます。それはちょうど、1000ピースのジグソーパズルの部分的な40ピースの完成部分が数百ピース開いた時も意味があるように。商品サービスの価値が顧客や自社だけでなく、社会や自然にまで開かれてこそ、自分たちにも最良のものに変わっていくように。今回の震災からの復興もこのプロセスの一環と捉えれば、新たな経済・社会の成長進化への大きな機会となることでしょう。ルネッサンス=文芸復興、復興の一環として。成長・進化とは、継続的に、不可能が可能になり、世界が変わっていくこと
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